夫婦仲が良い夫婦・悪い夫婦の特徴|チェックリストと調査データで見る違い

公開日:2026年10月13日|執筆:ふたりレンサ編集部(株式会社NAMI-RENSA)

夫婦仲が良い夫婦と悪い夫婦で調査で差が大きく出ているのは、会話の量、感謝の伝え方、家事への満足といった日々の習慣です。この記事では、リクルートブライダル総研と明治安田生命の大規模調査をもとに、夫婦仲が良い夫婦の特徴6つと、悪くなりやすい夫婦の特徴5つを整理します。最後に、ふたりで使えるチェックリストも用意しました。どちらかを責めるためのものではなく、いまの状態を言葉にするための材料として読んでください。

夫婦仲が良い夫婦は、どのくらいいる?

調査によって数字は異なりますが、「夫婦仲が円満」「関係に満足」と答える人は6割から8割ほどです。

円満78.4%
明治安田生命「いい夫婦の日」に関するアンケート調査2025(全国の既婚男女20〜79歳、1,620名、2025年10月実施)では、夫婦仲が「円満である」「まあ円満である」の合計が78.4%でした。「あまり円満でない」「円満でない」の合計は7.3%です。
満足60.3%
リクルートブライダル総研「パートナーシップ調査2024」(全国の既婚者18〜69歳、3,100名、2024年2月実施)では、配偶者・パートナーとの関係に「満足」が60.3%、「どちらとも言えない」が22.8%、「不満足」が16.9%でした。

聞き方(円満か満足か)や対象年齢が違うため、2つの数字は単純に比べられません。以降の特徴は、これらの調査で「良い」と答えた層と「良くない」と答えた層の回答を比べたものです。調査は同じ時点の回答を比べたものなので、特徴が原因なのか結果なのかまでは分かりません。習慣を変えれば必ず関係が変わる、という意味ではない点に注意してください。

夫婦仲が良い夫婦の特徴6つ

夫婦仲が良い夫婦には、ふだんの会話、感謝、悩みの共有、尊重、家事の協力、肯定的なやり取りの6つが多く見られます。どれも特別な才能ではなく、日々の習慣です。

1. ふたりで話す時間が長い

明治安田生命の2025年調査では、夫婦の平均会話時間は、夫婦仲が円満な人で平日141分、休日266分でした。円満でない人は、平日26分、休日50分です。リクルートブライダル総研の調査でも、週に1〜2回以上、夫婦ふたりで1時間以上の会話をしている人は、関係の満足層で68.2%、不満足層で26.2%でした。

2. 感謝を言葉にしている

リクルートブライダル総研の調査で、週に1〜2回以上「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えている人は、満足層で66.9%、不満足層で31.3%でした。明治安田生命の2025年調査でも、夫婦円満のために必要だと思うことの2位は「感謝の気持ちを伝える」(33.5%)です。1位は「よく会話する」(49.3%)でした。

3. 自分の悩みも、相手の悩みも話題にしている

同じ調査で、「配偶者・パートナーに自分の考えや悩みについてもよく話している」と答えた人は、満足層で69.9%、不満足層で16.3%でした。「配偶者・パートナーの心配事や悩みを聞いている」も、満足層は73.3%、不満足層は22.9%です。自分の話をすることと、相手の話を聞くことの両方が、満足層で高くなっています。

4. 違いを前提に、互いを尊重している

リクルートブライダル総研の調査では、関係の満足層のおよそ8割が「配偶者・パートナーとの考え方が違うのは当たり前だ」(80.9%)「結婚しても個人の人生を尊重すべきである」(76.7%)と答えています。「配偶者・パートナーを尊重している」と答えた人も、満足層で85.4%、不満足層で22.0%でした。一方、明治安田生命の調査では、夫婦円満のために必要なことの3位が「干渉しすぎない」(30.7%)です。近づきすぎず、ほどよい距離を保つ姿勢が読み取れます。

5. 家事や育児を協力して進め、お互いに満足している

明治安田生命の2025年調査では、共働き世帯のうち「配偶者の家事に満足している」(「満足している」「やや満足している」の合計)人は、夫婦仲が円満な人で81.3%、円満でない人で26.8%でした。リクルートブライダル総研の調査でも、「ある程度できていれば、家事は完璧でなくても良い」「家事は自分と配偶者もしくはパートナーで協力して行うものである」と答えた人は、満足層で7割以上です。

6. 意見がぶつかるときも、肯定的なやり取りがある

米国の心理学者ジョン・ゴットマン博士は、長年夫婦の研究を続けています。ゴットマン研究所の記事によると、夫婦に意見が対立する話題を15分話してもらい、9年後に追跡したところ、離婚した夫婦と続いている夫婦を90%以上の精度で見分けられたといいます。また、安定して幸せな夫婦は、そうした衝突の場面でも、否定的なやり取り1回に対して、肯定的なやり取りが5回以上あったと説明されています。ここでの「5対1」は、日常全体ではなく、意見が対立している場面での比率です。

ポイント:6つに共通するのは、気持ちを言葉にして渡し合うやり取りが、ふだんから行き来していることです。愛情の強さを競うものではありません。

夫婦仲が悪くなりやすい夫婦の特徴5つ

夫婦仲が良くない層では、会話の少なさ、話しても納得に至らないこと、緊張、家事への不満、批判や軽蔑のやり取りといった特徴が多く見られます。これらは、どちらかの性格の問題ではなく、日々のやり取りに現れる型です。ここでも、原因と結果の向きまでは分かりません。

1. 会話が少なく、ゼロの日もある

明治安田生命の2025年調査では、平日の夫婦の会話が0分と答えた人は、夫婦仲が円満な人で1.7%、円満でない人で28.6%でした。会話が少なくなるのは、気持ちが離れたからとは限りません。仕事や育児で余裕がなくなったときにも起こります。

2. 話してはいるが、納得に至らない

リクルートブライダル総研の調査では、関係に不満足な層は、「自分と配偶者・パートナーとの関係について」「家事や育児の分担について」「子どもの教育や将来について」の3項目で、話した割合よりも、相互に納得した割合のほうが30ポイント以上低くなっていました。報告書は、話してはいるものの納得できていないことが、不満足の背景の一つにあると推察しています。話す回数だけでなく、話したあとに「分かってもらえた」と感じられるかどうかが関わっていそうです。

3. 一緒にいると、緊張したり気が重くなる

「配偶者・パートナーと一緒にいると、緊張したり、気が重たくなる」に当てはまると答えた人は、満足層で8.8%、不満足層で49.1%でした。同じ調査で、「一緒にいると、楽しさ・やすらぎを感じる」と答えた人は、満足層で83.5%、不満足層で10.8%です。同じ家にいても、安心して過ごせているかどうかに大きな差があります。

4. 家事・育児の負担の見え方がずれている

明治安田生命の調査で、共働き世帯のうち配偶者の家事に満足している人は、夫婦仲が円満でない人では26.8%でした。時間の面でも、総務省統計局の令和3年社会生活基本調査によると、6歳未満の子どもがいる夫婦と子どもの世帯では、家事関連時間(家事、介護・看護、育児、買い物)が、夫は1日あたり1時間54分、妻は7時間28分でした(週全体の平均)。平均には偏りがあるため、お互いの負担が見えにくくなり、「やっているのに伝わらない」「見てもらえていない」という気持ちが、双方に生まれやすくなります。

5. 批判・軽蔑・防衛・無視のやり取りがある

ゴットマン研究所は、関係を壊しやすい態度として、批判(行動ではなく人格を責めること)、軽蔑(相手を見下し、皮肉やあざけりを向けること)、防衛的な態度(言い訳や責任の押し返し)、ストーンウォーリング(話し合いから身を引いて反応しなくなること)の4つを挙げています。このうち軽蔑は、離婚の最大の予測因子だと同研究所は述べています。4つとも、疲れているときや追い込まれたときには、誰にでも出る反応です。

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夫婦仲チェックリスト

ここまでの特徴をもとに、2つのチェックリストを用意しました。診断ではなく、点数で良し悪しを決めるものでもありません。ふたりが同じ項目を別々にチェックして、答えの違いを話題にするのもおすすめです。

夫婦仲が良い夫婦に多い習慣

  • 平日も、ふたりで話す時間がある
  • 「ありがとう」を、週に1〜2回以上は口に出している
  • 自分の悩みや考えを、相手に話せている
  • 相手の心配事や悩みを、聞くようにしている
  • 考え方が違うのは当たり前だと思える
  • 家事や育児は、完璧でなくても協力して進められている
  • 相手の家事に、おおむね満足している
  • 意見がぶつかるときも、笑ったり、ねぎらったりする場面がある

すれ違いが積み重なっているサイン

  • 平日に、ほとんど会話をしない日がある
  • 話し合っても、納得できないまま終わることが多い
  • 一緒にいると、緊張したり気が重くなったりする
  • 家事や育児の分担について、言えていない不満がある
  • 相手を見下すような言い方や、皮肉が出ることがある
  • 話しかけられても返事をせず、黙ってやり過ごすことがある
  • 相手の話を聞く前に、言い訳や反論が先に出る
  • 相手の行動ではなく、人格を責める言い方をしてしまう

後半のチェックが多く当てはまっても、どちらかが悪いという意味ではありません。出産後や転職、介護など、負荷が大きい時期には誰でも当てはまる項目が増えます。産後の時期は産後クライシスの症状チェックリストも参考にしてください。会話がほとんどない状態が続き、外では円満に見せているときは、仮面夫婦とは?割合・特徴・行く末も読んでみてください。

夫婦仲は固定ではありません

特徴を知ったら、まず1つだけ、小さな習慣を変えてみるのがおすすめです。いきなり全部を変える必要はありません。

  1. 連絡事項に一言足す:「ゴミ出しお願い」を「ゴミ出しお願い。いつもありがとう」に変えます。
  2. 自分の気持ちを、相手に見せずに書き出す:話す前に言葉にしておくと、伝え方が穏やかになります。
  3. 月に一度、10分だけ連絡事項抜きで話す:話すことが決まらなければ、「今月助かったこと」と「来月お願いしたいこと」で十分です。

具体的な進め方は、夫婦仲の改善・関係修復の具体策にまとめています。言い争いが続いているときは夫婦喧嘩の仲直りの進め方、会話そのものが減っているときは夫婦の会話がないときの原因と取り戻し方が参考になります。ふたりだけで難しいときは、夫婦カウンセリングなど第三者の力を借りる選択肢もあります。費用の目安は夫婦カウンセリングは意味ない?費用相場と行く前に試せることで解説しています。

つらさが強いときは

大切なお知らせ:ふたりレンサは、病気の診断・治療・予防を目的としたものではありません。つらさが強いとき、DVや心身の不調があるときは、医療機関や公的な相談窓口に相談してください。たとえば、DV相談ナビ(#8008)に電話すると、お近くの配偶者暴力相談支援センターにつながります(受付は各機関の相談受付時間内で、通話料がかかります)。生活や心のつらさ全般は、よりそいホットライン(0120-279-338、フリーダイヤル、運営:一般社団法人社会的包摂サポートセンター)でも相談できます。

暴力や、人格を否定される言動、お金を渡されないなどの状態は、夫婦のすれ違いとして我慢する話ではありません。まず安全を守ることを優先してください。

よくある質問

夫婦仲が良い夫婦は、どのくらいいますか?

調査によって異なります。明治安田生命の2025年調査(既婚者1,620名)では、夫婦仲が「円満」と答えた人は78.4%でした。リクルートブライダル総研の2024年調査(既婚者3,100名)では、関係に「満足」と答えた人は60.3%です。聞き方や対象年齢が違うため、単純には比べられません。

夫婦仲が良い夫婦に共通する特徴は何ですか?

調査では、ふたりで話す時間が長い、感謝を言葉にしている、悩みを話して聞き合っている、互いを尊重している、家事に満足している、といった特徴が見られました。同じ時点の回答を比べたものなので、原因と結果の向きまでは分かりません。

夫婦仲が悪いと、離婚することになりますか?

夫婦仲が悪いことと離婚は、同じではありません。関係が冷えたまま続ける夫婦もいます。なお、厚生労働省の統計(令和2年の人口動態統計にもとづく)では、離婚の88.3%は協議離婚で、別居から離婚届の提出までが1年未満の離婚は82.8%でした。

夫婦仲が悪いのは、相手のせいですか?

どちらかのせいとは言えません。調査で見られた特徴は、日々のやり取りの型であり、疲れや忙しさでも誰にでも起こります。誰が悪いかを探すより、どのやり取りを変えられそうかを、ふたりで考えるほうが前に進みます。

夫婦仲が悪いと感じたとき、最初に何をすればいいですか?

連絡事項に感謝の一言を足す、自分の気持ちを相手に見せずに書き出す、月に一度10分だけ話す時間を作るなど、小さな習慣から始めるのがおすすめです。ふたりだけで難しいときは、夫婦カウンセリングなど第三者に相談する方法もあります。

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運営:株式会社NAMI-RENSA(代表 星野丈)。「言いたいけど言えないを解消できる場所をつくる」をミッションに、夫婦のかかりつけサービス「ふたりレンサ」を運営しています。
参考文献・出典(2026年10月時点で確認) リクルートブライダル総研「パートナーシップ調査2024」(全国の既婚者18〜69歳・3,100名、2024年2月実施)/明治安田生命「『いい夫婦の日』に関するアンケート調査」2025年11月19日公表(全国の既婚男女20〜79歳・1,620名、2025年10月実施)/総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果 結果の概要」/厚生労働省「令和4年度 離婚に関する統計」(令和2年の人口動態統計にもとづく)/The Gottman Institute(The Four Horsemen、The Magic Relationship Ratio)/内閣府男女共同参画局「DV相談ナビ」/よりそいホットライン。数値は概数であり、調査時期・対象・設問により変動します。本記事は医療情報の提供や診断を目的としたものではありません。